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Last up date.2017.1.26

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富士山

 富士山は信仰の対象として、芸術の源泉として、日本のシンボルであり続けています。日本人が抱いている富士山への想いは、日本最高峰であること以上に、自然の山としての比類なき眺望、美しさに対する、無意識の誇りではないでしょうか。富士山は古来より和歌や文学、絵画の題材として取り上げられてきました。想いを寄せた人々の心情や時代背景によってその姿形は千変万化し、一様ではありません。それは多様な姿で、人々の心に強く刻みこまれています。 

 絵画の世界では特に、美しい曲線で描かれた葛飾北斎の『富嶽三十六景』、横山大観の『海山十題』が有名です。「富士はいつでも美しい、いわば無窮の姿」という言葉を残した横山大観は、生涯をかけて無窮を追い、心の中にある富士山を描き続けました。

 富士山はプロ・アマを問わず、写真のモチーフとしても多く取り上げられています。写真家にとってその魅力とはなにか。仕事のみならずライフワークとして富士山を追っている、フリーカメラマンの村松高志さんに伺いました。そういえば、富士山はなぜ青く見えるのですか? と、まずは素朴な疑問から。「空が青く見えるのと同じですよ」と、拍子抜けするようなお返事。「物体にはどんなものにも色があり、根源はすべて太陽光。太陽光には何色もの色があり、空気中の分子が青を反射しやすいため、遠くから眺めた場合には青く見える」。色彩学の範疇なので、あとは専門家に聞いて……とのお答えでした。

 村松さんは静岡市在住。カメラマンおよびフリーの編集ライターとして、県内を中心に活動しています。おもに旅や観光をテーマとする媒体を手掛けるなか、富士山を撮影する多くの機会に恵まれたそう。「ほかに偉大な写真家がたくさんいるのに、私が話すのは恐れ多いのですが……」と恐縮しながら続けます。「家から見えるし、特になんの感慨も湧かない。静岡に住む人はたまに、そんな風に言うでしょう。実際はそんなことないと思う。仕事やおでかけの道中、視界にあの姿が現れた瞬間の気持ちを思い起こしてください。誰だって心に小さな動きがあるはずです。写真家が富士山を追うのもきっと、その瞬間の気持ちを切り取りたいから」。取材で県内を駆けまわる彼ならではの、実感を伴う言葉でした。   富士山に限らず、高い山は樹木が少ないせいもあり、遠くからは青く見えるそうです。日本一高い富士山。その真実が、日本で最も美しい青い山、という価値を築いてきました。四季折々で表情を変える、日本人の魂が宿る山。「山梨とともに富士山を有する静岡の県民として、それが当たり前のようにある日常を、誇らしく思えます」と、村松さん。なにものにも代えがたい静岡の“いちばん”はこれからも、人々の心の拠りどころです。

静岡市駿河区の「徳願寺」付近からは、富士山と安倍川、静岡市街を見渡せる。春は冬から春にかけて河津桜や梅、菜の花が咲く、意外と知られていない絶景スポット。夕方なら「夜景と富士山」の組み合わせで撮影できる。
(撮影/村松高志、以下同)
気象条件の変化でさまざまな表情を見せる富士山。盆地のように周囲を山で囲まれた場所では、雨上がりに雲海が発生することもある。独立峰としての美しさがより際立っている。
沼津市内浦の発端丈山中腹より、淡島を望む駿河湾越しの富士山。撮影時間は冬の17時頃。内浦から西伊豆に至るまでの国道は富士山ビューを楽しめる絶景ドライブコースだ。
富士宮市より、新東名高速道路と富士市街を見渡す富士山。長時間露光での撮影により、高速道路を走る自動車のヘッドライト、バックライトが繋がり、幾重もの光線のように見える。

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